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『宇宙ショーへようこそ』舛成孝二監督が語る“奇跡のキャスティング”ができるまで

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ベルリン映画祭などすでに海外の映画祭で高い評価を受けているアニメーション映画『宇宙ショーへようこそ』が26日(土)から公開される。田舎町で暮らす5人の子どもたちが壮大な宇宙旅行へと出かける本作の特徴のひとつは、主人公の子どもたちの声を、主人公と同年代の子どもたちが演じていることだ。そこで、本作のキャスティングについて、舛成孝二監督に話を聞いた。

映画『宇宙ショーへようこそ』の写真

「この映画にとって5人のキャストが揃ったのは奇跡みたいなもの」と語る舛成監督が、主人公たちと同年齢の子どもを配役しようと考えたのは映画製作の初期段階だという。「絵コンテを描いている段階から、子どもたちにお願いしたいとは思ってましたね。でも、芝居って“経験則”でやっているものなんで、大人なら下手な俳優が来ても、そこそこ何とかなっちゃうんだけど、子どもには経験則が圧倒的に少ないんですよ」。そこで監督たちは、「もしダメなら、大人の役者を」と考えながらも、芝居の経験のあるプロの子役たちを集めてオーディションを開始する。その結果は……「みんな上手いんですよ!今回選んだ子以外もみんなうまかった。だから普通のオーディションよりも、贅沢な選び方をしてます。芝居がうまくて、役のイメージに合う声の人を選んでるんです。もしかしたら『今の芝居を勉強している子どもたちはみんなできるのかな』と思ったりもしたんですけど、別の場面で呼んだ子どもたちは下手だった(笑)。この5人はやっぱり選ばれた子たちなんですよね」。

その一方で、本作には藤原啓治、中尾隆聖らキャリアのある声優たちも出演している。舛成監督は「今、一線で活躍している人というのは、圧倒的に努力をしているんです。例えば、中尾さんであれば、圧倒的な努力をし続けることで今の中尾さんがある。今回はこちらの要望でオーディションをお願いしたんですけど、大御所の方もオーディションを受けてくれた」と感謝の言葉を述べ、「実は藤原さんと中尾さんは同じ日に一緒にセリフを読んでもらったんです。そしたら、完全にふたりの空気が出来てしまった。それで『ああ、これ以外は考えられない』なと思いましたね」と笑顔を見せた。

ここ数年、プロの声優以外の人間がアニメーションの声を担当する機会が増えているが、舛成監督はそのことについて「すべては現場次第」と語る。「売る方は作品を売る責任があるから、名前の知られている人が必要な場合もあると思うんです。でも、それを受けた現場が「この人は“名前”で来たんじゃないんだ。役者なんだから一緒に頑張ろう」と思ったらそうじゃなくなりますよね?例えば、“声優しゃべり”という言葉があるんですけど、それって『俺らが作ってるんだよね?』と思うんです。同じようなブレスと同じようなイントネーションで…でも、それをしているのは自分たち現場の人間なんです。彼らは役者さんだからブレスの位置を変えると、ちゃんと考えてやってくれる。そこをしっかりと考えるのがディレクションだし、現場の力量が試される場面だと思います」。

『宇宙ショーへようこそ』
6月26日(土) 新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショー


配信元: Yahoo!ニュース (2010/6/15 12:40)